過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
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◆vc6TpLHdOs
[saga]
2013/08/29(木) 19:50:09.36 ID:65oCGTgt0
一夏「セシリア」
セシリア「ごめんなさい、こんなにも未熟で…………」グスン
一夏「――――――俺と一緒に料理を作ろう」ナミダヲヌグウ
セシリア「え、いいの、ですか…………?」
一夏「ただ、料理をするっていうのはこんなふうにね……」
一夏「――――――手を痛めるってことなんだ」
一夏「肌荒れとかもするし、指を切るかもしれない、これまで感じたことのないような感覚に襲われるかもしれない」
一夏「そうやってこの手が傷だらけになることを受け容れる覚悟が必要なんだ。言うなれば、」
一夏「――――――燃えたぎる炎を素手で掴むような覚悟が」
セシリア「………………」
一夏「だけど、安心して欲しい!」
一夏「俺が手取り足取り懇切丁寧に教えてあげるから」
一夏「ISと同じように、きちんと知識を深めてから実習をする。同じ事だよ」
一夏「だから、入試首席のエリートの、セシリア・オルコットならできるさ」
セシリア「一夏さん……」
一夏「この傷だらけの手を思いっきり掴んでくれ。それで契約の儀式は成立する」
セシリア「はい」ギュッ
一夏「(改めて握られると、思ったよりもか弱いんだな…………握手自体は俺の方からやってたけどね! 何やってんだ、あの時の俺!?)」
一夏「……契約は今ここに結ばれました。卒業するまでに人に振る舞える程度のレベルを目指します」
一夏「では、今日は初日ということで、どんなふうにサンドができるのかを見ていてください」
一夏「雰囲気や流れを掴むことも立派な勉強です」
セシリア「はい。わかりました、先生!」
一夏「では、最初にBLTサンドからいきますね」
一夏「(やれやれ、調教するつもりが、こんなことに…………)」
一夏「(調教してその時が来るまでキープしておこうとかヤラシイこと考えてたけど、)」
一夏「(何やっても中途半端だな、俺…………)」
一夏「(こんなにも純粋なセシリア・オルコットと向き合うなんて、)」
一夏「(――――――俺にはできない。見つめ続けていたら、顔が割れてしまいそうだから)」
セシリア「(一夏さんの手、最初の時よりもずっと大きく、温かく感じられました)」
セシリア「(そして、学業もISも賭け事――――全てにおいて私よりも完璧でありながら、それに驕ることもなく、安易な道に走ることなく、苦しみや痛みに真正面から耐え続けるあの方の背姿を見つめていると、)」
セシリア「(私も何か大きなことを追いかけないといけないと思うのです)」
セシリア「(代表操縦者になるとか、そういう地位や名誉といったものではない、目には見えないもっと大切な何かを…………)」
セシリア「(…………こうして見ていると、)」
セシリア「(何故だか、母の顔色ばかり窺っていた情けない父のことを少しだけ許してあげたくなりましたわ)」
セシリア「(いつか墓前に花を供えにいきますね。一夏さんと一緒に)」
一夏「包丁を握る時はこう――――(俺なんかのことは忘れて立派に巣立っていってくれ……)」
セシリア「はい。こう、ですね?(たとえ一夏さんと結ばれない未来であっても、私は――――――)」ニッコリ
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