過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
1- 20
183: ◆vc6TpLHdOs[saga]
2013/09/06(金) 17:57:47.50 ID:kksmQpny0

――――――『自分』とは何者なのだろう?


ふと、そんな疑問が俺の心を捉えて放さない。


もし俺にIS適性が無かったとしたら、答えは決まっている。

今頃 俺はヒミツの花園で優雅に踊る貴公子とは程遠い、

整備科において作業つなぎが似合う人間になるために勉学に励んでいることだろう。

そして、普通の中学校の延長線上にある、男も女もいる学園生活をチーフのご指導の許で過ごしていたに違いない。

そうなれば、ドクターと親密になることもなく、今以上に千冬姉との接点は無かった。

だが、それが当たり前だった。それで満足だった。


――――――何よりも、こんなにも『自分』というもののことで思い悩むことも無かったろうに。


俺は憧れていた。

ラウラと同じように、――――――千冬姉の“強さ”に。

しかし、それは俺が男だからどれだけ努力しても到達することができないことを知り、一度諦めた。

そして、――――――あの日、剣を置いてカードを手にするきっかけとなった。

それ以来、俺は知の力を追求し、マスターから勝負師の業を会得し、自分でも驚くぐらいの英才になれた。

そう、だから俺は、ISドライバーにさせられたことに抗議して、本来望んだ道を進むこともできたのだ。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
254Res/425.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice