過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
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◆vc6TpLHdOs
[saga]
2013/08/25(日) 22:28:11.95 ID:cqR5K4+10
――――――ホテル
一夏「よし、“夢の港湾”での用事は完了っと」
一夏「明日は、“夢の国”の“雷轟山脈”、“瀑布山脈”、“暗黒山脈”の3大マウンテンをハシゴするぞ!」
一夏「うん。おむつの残量もちゃんとある。思ったよりも消耗が少なかったな」
一夏「毎日 ISの特訓していたからある程度は慣れてきたってことかな?」
一夏「ともかく、開園と同時に全速力で“暗黒山脈”に挑戦して、それから“雷轟山脈”と“瀑布山脈”を往復しよう」
一夏「ファストパスを取りまくるぞ!」
一夏「大丈夫かな――――――いや、信じるんだ!」
一夏「俺は『“夢の港湾”最恐』を制覇したんだ!」
一夏「俺ならやれる! 勝って揺るぎないものを手にしてやるんだ!」
はあはあ…………!
キュイイイイン!
アスファルトを荒く削るブレーキ音。
いつも通りの今日を送っていた少年。だが今夜は、少年にとって特別な日であった。
ある競技の世界大会のテレビ観戦に胸を弾ませて帰宅しようとしていたのだ。
突如として、行く手を遮るように道路脇に寄せられたクルマから現れた黒尽くめの男たち。
少年は本能的に何かが危ないことを悟り、踵を返して回り道しようとする。
しかし、迫り来る非情なる大人の腕、腕、腕――――――!
必死に抵抗するが、大人の腕力と数に捻じ伏せられ、更に容赦無い暴力を振るわれ、身体が動かなくなった。
そして、身動きの取れない少年の身体は箱に詰められてただの荷物のように粗雑に扱われた。
猛スピードでドリフトする真っ暗なクルマの中で箱が転げ回り、あちこちぶつけた。
それは終わることのないトルネードの渦中に放り込まれたことのような出来事だった。
更に、陸路が終われば今度は悪天候の中を箱詰めされて海運で運ばれた。
それがどんなに地獄だったかは筆舌に尽くしがたい。
その果てに、少年は気づくと廃工場の中に閉じ込められていた。
目隠しはすでに取れていたことがかえって災いし、自分の知らない世界へと連れ去られたことを痛感してしまうのであった。
ここまでに少年は、身体から出せる体液という体液を出し尽くしており、見るも無残な状態であった…………。
はあはあ…………!
一夏「うわあああああああああ!」ガバッ
一夏「はあはあ……」ゼエゼエ
一夏「また、あの日の夢…………」ハアハア
一夏「忘れたくても忘れられない……怖さ……無力さ……暴力……理不尽さ……」ブルブル
一夏「――――――大丈夫。ダイジョウブだったからあとは『白式』を信じるんだ……『白式』は俺の導いてくれる……」ハアハア
一夏「信じるんだ。あの日、俺を助け出してくれた織斑千冬の言葉を、勇姿を――――――!」
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