過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
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67: ◆vc6TpLHdOs[saga]
2013/08/26(月) 22:08:20.07 ID:06w95Fv50

第3話 学年別個人トーナメント
Bal Masque


――――――金曜日の夜


鈴「まだ起きてる?」

箒「私が部屋を移ってから寂しくはなかったか?」

セシリア「一夏さん! 先日の“夢の国”のおみやげのお礼に参りましたわ」

一夏《白式尉》「…………よく来てくれたね」ニコッ

鈴「一夏、何だかもっと年寄り臭くなってない?」

箒「ああ、それはきっとあの能面と同化したからなのだろう」

セシリア「ですが、今までの笑顔と趣が異なる安らぎがありますわね」

鈴「でも、一夏? 一夏は“自分の顔”を覚えているの?」

一夏《白式尉》「はてな? どういうことだろう?」ニコー

箒「それは私も前々から思っていた。昔の一夏はもっと表情が豊かだったぞ?」

箒「そうしていることが一夏にとっての心の安定剤だとしても、表情の変化が一切ないのは少し気味悪く感じる」

一夏《白式尉》「それはごめんなさい。でも、こういう顔にしたかったから変えたくないんです」ニコー

セシリア「あの、一夏さん? 誰かの前で自分の本音を吐露したことはありますか?」

一夏《白式尉》「そりゃ、ありますよ。それで後悔することはありましたけど」ニコー

セシリア「私なんかが言うのも難ですけれど、私もここに来る前までは常に相手を小馬鹿にしたような態度ばかりでした」

セシリア「しかし、そうでもしないと家を継いだばかり私は周囲から甘く見られてしまうので、それがいつしか当たり前になっていました」

一夏《白式尉》「必要だったんだからしかたないじゃない」ニコニコ

セシリア「確かにそうでしたけど、心苦しいと感じることもありましたわ」

セシリア「でも、“ここ”に来て一夏さんと知り合ってから、」

セシリア「私は心の底から楽しいと思ったことに笑えるようになりましたわ」

セシリア「学園での生活が本当に楽しいですわ」ニッコリ

一夏《白式尉》「……そう」ニコー

セシリア「ですから、いつかいろんなしがらみを全て忘れて、楽しく笑ってくださいね」ニッコリ

鈴「私の前だったら泣いてもいいんだからね」

箒「そうだぞ、一夏。我慢は体に良くない」

一夏《白式尉》「そうですね」ニコー

3人娘「(説得は失敗した……?)」




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