過去ログ - 苗木「僕たちの日常の短編集」
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/25(日) 01:01:18.99 ID:uB52ET2+0

桑田「ちょっと…整理する時間をくれよ…」


 ヤベー…。今まで誕生日会とかしてもらったことねえよ。
マジ?皆こんなに準備して祝ってくれてんの今…。
あのケーキ何だよ…。でかすぎだろ…。
飾り付けも気合入りすぎだろ。
ってかあのタイトル。『桑田令恩』って書いてアッけど俺の名前は怜恩だよバカ…。

 え?嬉しすぎる。
ヤベ…。さっき涙腺緩んでたから…。涙とまんね…。うわ、俺今超ダセーんじゃね?


霧切「嬉し泣き…だといいんだけど。もし本当に告白される気持ちになっていたらごめんなさい。
   言いだしたのは葉隠クンだから…」
セレス「あら、霧切さんも結構ノリノリでしたわよ?」

 いや、確かに告白される可能性もあって来たけど…。
これはあまりにもサプライズすぎんだろ…。


苗木「いつもありがとうの気持ちも込めた。僕たちからのサプライズパーティーだよ!」



 皆口々に言いやがる。
あの時保険室まで連れて行ってくれてありがとうとか。
あの時励ましてくれてありがとうとか…。


 ありがとう。か…。
「好き」は言われ慣れてるけど。ありがとうは久々に聞いたかな…。


桑田「…ウッセー馬鹿野郎!驚いて目から汗が出ただけだ!
   クッソこのブーデー!とりあえず殴らせろ!」
山田「えーーー!そんな!無意味で無慈悲な暴力には反対ですぞ!
   殴らないで!照れ隠しで殴らないでー!」


 はあ…。結局。
俺はこの学園に来てからモテてねーけど…。
皆に俺、【好かれてる】ってのはわかった…。


 ありがとう皆。
俺、お前たちだけはゼッテー守ってやる!
マキシマムカッケー男、桑田怜恩が約束する!


〜fin〜


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