過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/25(日) 14:08:23.34 ID:H5xsxe7ro

……

 浴室を出た僕はソファーに座っている彼女に声をかけた。
「上がったよ」
 緊張で声が上ずった。

 彼女は「ん」とだけ返事をして立ち上がると、さっさと浴室へ消えてしまった。
 しばらくして控えめなシャワーの音が聞こえてくる。
 一糸纏わぬ少女の姿を想像してしまい、僕は落ち付かなく身じろぎした。

 ソファーに座って考える。
 これはつまりその、そういうことなのだろうか。
 さきほどは確認する勇気がなくて訊けなかった。

 ソファーに残っているかすかなぬくもりを感じる。
 鼓動がやけに大きく、速く聞こえた。
 頭に血が詰まったような感覚に襲われ、目眩がした。



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