126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 05:23:32.52 ID:EaOumZa8o
「それじゃあ僕も」
「ちょっと待て」
フロントの男は僕に何かを放った。
僕はそれを不格好にキャッチした。
「……なんです?」
つまんで持ち上げると、車のキーのようだった。
「餞別だ。やるよ」
「え。でも」
「いいから。お前はともかく、あの娘は俺の娘みたいなもんなんだよ。少しは何かさせろ」
「いえそうではなく、古い鍵だなと。いつ頃の車ですか」
「文句あるか?」
険悪に声を低くする彼に僕は笑う。
「冗談ですよ。有難くいただきます」
「おう」
「それでは……と、最後に訊きたいんですが」
「なんだ?」
「あなたはヒナとはヤってませんね?」
「あたぼうよ。可愛い娘にひどいことしたがる父親がどこにいる」
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