15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/25(日) 14:11:29.42 ID:H5xsxe7ro
「なんで立ってるの。座ったら?」
呆けていた僕はそれを聞いて我に返った。
「いや、でも……」
もごもごと言葉を探す。
「もしかして、こういうの初めて?」
彼女の言葉にぎくりとして言葉に詰まった。
顔にも出ていたのは間違いない。
「いいよ変に緊張しなくて」
「いや別に」
「カッコつける必要もない」
冷たく切り捨て彼女は隣を示した。
「とにかく座りなよ」
どこか情けない心地で僕はそこに腰を下ろした。
彼女はその一連を冷めた目で眺めていた。
僕はガチガチになって座り、彼女はこちらを横目で眺め続ける。
居心地の悪い沈黙がしばらく続いた。
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