過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
1- 20
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/25(日) 14:11:29.42 ID:H5xsxe7ro

「なんで立ってるの。座ったら?」
 呆けていた僕はそれを聞いて我に返った。
「いや、でも……」
 もごもごと言葉を探す。

「もしかして、こういうの初めて?」
 彼女の言葉にぎくりとして言葉に詰まった。
 顔にも出ていたのは間違いない。

「いいよ変に緊張しなくて」
「いや別に」
「カッコつける必要もない」
 冷たく切り捨て彼女は隣を示した。
「とにかく座りなよ」

 どこか情けない心地で僕はそこに腰を下ろした。
 彼女はその一連を冷めた目で眺めていた。
 僕はガチガチになって座り、彼女はこちらを横目で眺め続ける。
 居心地の悪い沈黙がしばらく続いた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
144Res/79.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice