過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/25(日) 19:53:50.72 ID:H5xsxe7ro

 電車がアルバイト先の最寄り駅に着く。
 そこから徒歩で移動する。
 昨日の脇道を逆方向に歩いていた。

 目は無意識に辺りを探っていた。
 道行く女性を一人一人チェックする。
 はたから見たらだいぶ怪しかったに違いない。

 でも僕はそんなことが気にならないほど必死だった。
 昨日の少女は見当たらない。

 ふと気付くと例のホテルの前まで来ていた。
 見上げる。三階の窓のひとつ。
 カーテンが閉まっていて中の様子は分からなかった。

 今もあそこにいるのだろうか。
 いてくれたらいいな。僕は小さく、だが切実に願った。



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