33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 07:51:32.55 ID:A4xiBcVFo
「なんでわたしに会いに来たの?」
彼女は唐突に話を戻した。
僕は頬が熱くなるのを感じた。
「それは……」
口の中で言葉が渋滞を起こす。
一番聞こえのいい言い回しを必死で探して、でも結局何も言えなかった。
彼女はその様子をじっと見ていた。
「セックスしたいの?」
あまりにもあんまりな物言いだ。僕の心臓はぴょこんと跳ねた。
さらにしどろもどろになる僕に、彼女は冷たい目で続けた。
「別に隠す必要なんてないよ。まあそんなことだろうと思ったし」
「せ、正確には」
思ったより大きな声が出た。
「君に、会いたかった。それだけだ」
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