過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:20:14.06 ID:9gYYSLduo

「部屋一つ」
 狭いフロントに立つ男に彼女は告げた。
 鍵を受け取りすぐ脇のエレベーターに向かう。
 中に入る彼女をぼーっと見ていると、エレベータードアを開けたままこちらをじっと見返してきた。

 しばらくしてこちらを待っているのだと気づいた。
「え、なに?」
 彼女は近付いた僕を無言で引っ張り込むとドアを閉じた。

 もちろん困惑した。
 どういうことか訊ねようとしたけれど彼女は話しかけるなという空気だけで僕を黙らせた。
 エレベーターが上昇を始める。

 ホテル、少女、そして僕。
 何やらよからぬ期待がむくむくと膨らむ。
 一方で僕の良識が危険信号を灯す。
 ホテルって。部屋一つって。



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