過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:21:05.18 ID:9gYYSLduo

 三階にある部屋の鍵を開けると彼女は中に入っていった。
 ドアはあけ放したままなので、やっぱり僕にも入れということだろう。
 恐る恐る中に入ってドアを閉めた。

 見回して少し驚いた。
 二人用ソファーとベッドが置ける大きさの部屋があるホテルには、外観からは見えなかったのだけれど。
 ただ、広いといっても"意外に"程度だ。
 ソファーもベッドもどこか無理矢理押し込められているようにも見えた。

 そして二人の人間にとっても少し狭い。
 少女の存在を強烈に意識してしまう。

 多めに見積もっても二十を超しているようには見えないがどこか大人っぽい雰囲気。
 もっといえばある方面に熟達した空気がある。
 スカートからのぞく白いふくらはぎに思わず目がいく。

 当の彼女はその視線を知ってか知らずか窓に近づくとカーテンを開けた。
 そして振り向く。
「どっちが先にシャワー浴びる?」

 そのとき僕は気づいた。
 彼女についてきてしまったのは、やはり心のどこかでこうなることを期待していたからなのだ。



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