過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
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60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:55:41.96 ID:4qp9y0uQo

「何か飲む?」
 何も答えないでいると、ヒナはペットボトルのお茶を僕の手に押し付けた。
 自身も同じものの蓋を開けてラッパ飲みしている。
 その額に汗が光った。あいつとのセックスでかいた汗か。
以下略



61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:56:20.96 ID:4qp9y0uQo

「大丈夫?」
 声は淡白だが、背中を優しく撫でてくれる。
 僕はその手を振り払った。
 それから改めて怒鳴った。
以下略



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:56:49.70 ID:4qp9y0uQo

 ヒナは黙ってそれを聞いていた。
 静かに近付いてくると、僕の隣に腰を下ろした。
「ごめん」
「ヒナちゃんが謝ることないよ。僕が馬鹿だった」
以下略



63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:57:23.35 ID:4qp9y0uQo

 立ち上がった。
「だから、もうここには来ないよ。今までありがとう。あ、お茶もね。代わりにプリン置いてくよ」
 彼女は黙ってこちらを見上げていた。
 そんな目をしないでほしい。決別の意志が揺らぐ。
以下略



64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 07:58:28.49 ID:4qp9y0uQo
続きます


65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/29(木) 09:45:55.50 ID:bYm5AUN/o
ほう……ここで暴露か
でも手は温かいんだなぁ…


66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 13:38:42.39 ID:4qp9y0uQo

 初めの日にもそういえば彼女は言っていた。
 自分は吸血鬼だと。
「吸血鬼」
 僕はゆっくり瞬きを二回した。
以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 13:39:45.17 ID:4qp9y0uQo

「優しいね。でもそれじゃあどうするのさ。吸えないじゃない。死んじゃうのかな」
「死んじゃうね。だから代わりのもので我慢してる」
「代わり?」
「男の人の精液」
以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 13:40:39.26 ID:4qp9y0uQo

 僕はドアに向かった。
 さっき彼女にも言ったようにもうここには来ない。
 だから最後に彼女に向きあった。

以下略



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 13:41:57.88 ID:4qp9y0uQo

 でもね、と彼女は続ける。
「あの人自分勝手」
「そうなんだ」
「うん、勝手にイって、終わったらこっちはいないみたいに扱うし」
以下略



70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 13:42:59.88 ID:4qp9y0uQo
続きます


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