164:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 23:47:02.33 ID:EcNjfTufo
「良いか、旅とは道連れ……ではなく、絶対に行ってはいけない、冒険者のルールというものがある。
そして、一番守らなければならないそれは……町まで我慢できず止むを得ず野外で用を足している人を見つけても馬鹿にしてはいけないものであると心得よ」
「は、はいっ! って、それ超大事なコト……なの?」
「うむ、ちょー大事である。城下町のような暮らしが送れるとは思ってはいかん。
そして、後始末もきちんとな。他の冒険者が通る際、においで嫌な思いをするかもしれない」
「はぁ……。そんなものなんでしょうか」
「そんなものである。……今朝のディムッドの様子はどうだったのだ?」
「相変わらず、セックスセックスと変態発言を繰り返すので、アリシアさんがついにキレちゃって……、
今は地下で縛られ軟禁生活を送ってるわ」
「ふむ……。では、ディムッドにこの手紙を渡しておいてくれないだろうか」
「手紙? 何が書かれているの、これって」
「とある武具屋を紹介しようと思ってな。というのも、私の脚を手掛けてくれた義甲職人が、鞍替えした店なのだが、
何分閑散とした通りに店があるものだから、人が誰も寄り付かないらしいのだ」
「ほうほう……それで贔屓にしてやってほしいと」
「腕は一流だと思うがな、武具に関してはまだ素人かもしれん。その辺りは君達が直に見て判断して欲しい」
「何だか色々と、ありがとうございます」
私が礼を述べて間も無く、エリスはばたばたと大きな荷物を背負い、こちらに姿を現すのであった。
人が二人、いや、三人は入りそうな大きなリュックを背負ってきた彼女は、平気そうに笑みを浮かべて言った。
「お、お待たせ、しましたぁ……!」
「……な、なんか随分な荷物ね。……大きな斧が飛び出てるし、重くないの?」
「お、重くはありません……! こんなの、へっちゃらです!」
「で、その……大きな斧……何に使うの……?」
「へ? そんなの……魔物退治しかないですよね? ちなみに得意技は>>165なんですぅ!」
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