184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/22(日) 21:04:56.55 ID:Kr36DnSIo
―― 人は心の何処かで神という存在を追い求めているという。
そういった類の祈りや懺悔、そして憎悪なる声は、本当に神という存在に届くかと言えば、絶対に否である。
神も所詮、人と同義なのだ。例え神すら凌駕する力を得ようとも、それは所詮人であるならば、人の子なのである。
「[ピーーー]ッ、[ピーーー]ェェェェッ!!」
しかし、神という存在を全ての人が追い求め、崇めるのかといえばそうではない。
神を否定し、排除する存在だって勿論居る。それもまた、神を是が非でも認めたくないとする存在。
認め、縋ってしまえば終わりだと自負する連中。目の前に立つ少女もまた、そうなのかもしれない。
「……く、な、なんで……!!」
歯を食いしばり、悔しそうに表情を歪めるその少女と、もう一人遠くで静観する少女が居る。
同じクラスメイトだったその二人が、突然牙を剥いて来たのにも恐らく理由があるだろう。
「ナイフが、あの子に届かない……!!」
しかし彼女の行動は無駄なのだ。徒労に終わる事を私はとうの前に分かってしまっている。
それがつまらないと言ってしまえばそれまでなのだが、平凡な日常を過ごすくらいならば、まだ全然面白い。
「やっぱりダメ。……退いた方が良い」
「だけど! この子を野放しにしたら、世界がぐちゃぐちゃのめちゃくちゃのはちゃめちゃのぶっちゃーになっちゃうのよ!?」
「ぶっちゃーにはならないから安心して。それに……私達じゃ到底彼女に敵わない」
「……ふぅん、物分りの良い人は私、好きだよ?」
このまま獲物を逃すのでは面白くない。そんな気持ちがあったのだろう、皮肉を篭めてもう一人の少女に声掛ける。
すると、私をサバイバルナイフで斬り付けて来た少女が眼を更に釣り上げ、激昂するのだ。
「な、舐めんじゃないわよ!! アンタなんか、私一人で十分なんだからッ!!」
それでも尚、世界最強……と自負し、神をも凌駕すると自信を持つ私に、たった一本のナイフだけで立ち向かおうとする優等生。
仕方ない、もう少し懲らしめてあげようと、私は……>>185という行動に出る。
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