過去ログ - むりやり小説ゲーム 三番館
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209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/22(日) 23:36:06.46 ID:Kr36DnSIo
葉月恵那も、何故か私に惚れるという形で友達になってくれるのだが、こうなると曽我部アキが黙っていなかった。
彼女は悔しそうに私達を見ながら……悔しさの度合いをあやとりで表現。
どうやらタワーがあっさり出来上がるほど悔しいようで、しかし胃の中のモノをぶちまけた私には、今の段階では気力は残っていなかった。

―― 後日、曽我部アキだけが一人、私の教室に姿を見せることになる。
その瞳には、何かしらの決意の表れが感じ取れる。どうやら彼女は、今回一人だけとなっても、私を分子分解させようとしているらしい。
そんな風に彼女の決意が映った私は、その対処が出来るように空間を把握しながらも、彼女に言葉を掛けた。

「……何の用?」

「……そ、その……こ、この、私が言うのもなんですが……」

「う、うん? ……私を分子分解させようと来たわけじゃないの?」

「ち、違いますわ! 今回……どうしてでしょうね、貴女の行動を見ていて、敵意を感じられません。
 ううん、それどころか貴女は寧ろ、不器用だっただけではないのかと、思い始めてしまいました」

「不器用……この私が……?」

「そう、どういう切欠でその能力が貴女の中で芽生えたのかは分かりませんわ。
 でも、その余りにも不器用で、どこか人生を諦めていて、それでも何かを得たいと足掻く、そんな貴女に……」

「…………」

「……そんな貴女に……どうやら私も……ぽっ」

「ぽって……ままま、まさか……!」

「悔しいですが、私も乙女である以上、恋はするものなのだと確信しましたわ。だから、今回貴女に交際を申し込みに来ましたの!!」

「交際って……うげぇ……」

「うげぇって、貴女、この私が交際を申し込んでいるのに、その態度はないでしょう!?」

「いや、だって……交際って、オツキアイってヤツでしょ? 友達じゃなくって、恋人としての……」

「当然ですわ!!」

曽我部アキは胸を張って私に言うのだが、私は百合でもなければレズでもない。割と交際に関しては健全……だと思っている。
なので、お友達から始めましょうと、試しに彼女に告げてみると……>>210


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