241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/28(土) 23:41:09.10 ID:FKcWd/xSo
「それは……もう一人のワタシ」
「マスター、それだけでは意味が分かりかねます」
「……もう一人のワタシに聞いてッ!!」
(うわ、こっちに投げてきた……)
「もう一人のマスターに問います。私、ざ・りべんじゃぁはどうすれば良いのでしょう」
(なんで可愛らしく言うのかしら……。と、ともあれ、エリアデリーターの能力が有るでしょう? それで適当に家とか潰してきて。
でも、人は極力消さないで。恐怖から心を折る作戦で行くわ)
「了解しました。……では、行って参ります」
ザ・リベンジャーと呼称された坂崎さんだったモノは、見た目こそ殆ど変わりないが、少女という事で幼くなってしまったらしい。
背丈が縮み、それでいてどこか生気を失ったような彼女は、半壊のアパートの部屋から一人外へふわっと浮いて飛び立ってしまうのだ。
魔法少女って、空飛べるのか。……そういえば魔法少女オンラインでは空、飛べたっけ。
なんて事を思いつつも、彼女のスーツのような魔法少女の衣装を、下着をきちんと確認してしまう自分が居るのだった。
「……黒の、レースだったな……」
(って、アンタはいつまで全裸で居るつもりなのよ)
「しまった、忘れてた! それで行動できないんだった!! ……リンに買い物に行ってもらえば良かったか」
(ハァ、私も失念していたわ。……私っていうか、アンタって全裸のままだったのよね)
「ま、まぁいいさ! まだ季節は秋、そして早朝、このままとりあえず空を飛んで服を窃盗する!!」
(魔法少女が窃盗って……。何だか情けないわ……)
―― 三日後、俺は家なき子として、坂崎さんこと、リンを連れまわす羽目になる。
心を折るって意外と難しい。そう、魔法少女は煌びやか過ぎたのだ。やはり殺人レベルの出来事を起こさない限りは、人間の心を完全に折る事は出来なかった。
だが現状それどころではない。魔法少女に転生したとはいえ、腹は減る。家は無い、服も盗んだワンピース一着のみ。
風呂にも入りたい。こうなれば家を窃盗しようかと考えていた矢先であった。
公園、そこで突然見知らぬオジサンが現れ、私達に>>242
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