過去ログ - むりやり小説ゲーム 三番館
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53:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/07(土) 22:49:33.60 ID:1vEtWVYko
「そなたがフィア・エーミットか! 確かに兄に似て……二重人格のようだなっ!」

「失敬な! って、兄も二重人格なんですか……?」

「うむ! あやつ、興奮を露にすると勇者ラブとか言って脱ぎだす始末だ。お主もまた、脱ぐ体質なのだろう?」

「ち、違いますっ! た、確かに動揺して全裸になったらしいですけど、あれは偶々というか、何と言うか!!」

「エーミット家は露出狂っと……、はて、そこのシリルとやらは、脱がない体質なのか?」

「わ、私は……お姉ちゃんに命令されたら……」

「し、シリルまで妙な事を言うんじゃありません!!」

「……女王よ、いつまでお戯れを」

話が脱線、妙な会話となったのを小さな声で諌めたのは、オズワルドを実質動かしていると言っても過言ではない大臣、ペイル卿である。
くるくると指先でちょび髭を整えつつも、その細い目の眼光に射抜かれた形になった女王メリエッタは、一つ咳払いをしては場を整える。

「こ、こほん! 失礼、少々無礼を働いてしまった。さて、早速本題に入りたいのだが……」

メリエッタが玉座から跳ぶように降りては、私に一歩、また一歩と近づいてくる。
先に、兄の件について話を聞かされ、情報が不足、兄の安否はやはり不明だと述べられていた。
その上で、まだ私に何かあるのだろうかと、ついつい女王を見上げてしまう。

「……お主は、兄を越える事が出来るだろうか。いや、越えて貰わないと余は困る!!」

「は、はぁ。……いきなり、何ですか?」

「此処に百ゴールドが入った包みがある。……欲しいか? 欲しいだろう?」

何故か女王はにんまりと笑んでいるが、百ゴールドで私に何をさせるつもりでいるのだろう。
しかし所詮百ゴールド。それでは一週間分の食費程度で消えてしまう量である。

「どうだ、百ゴールドが欲しいかッ!?」

女王のその問いに、私は……>>54


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