過去ログ - むりやり小説ゲーム 三番館
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56:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/07(土) 23:00:04.56 ID:1vEtWVYko
女王のその問いに、私は……「問いかけ方が下品です」と答えた。
誤魔化した、とも、濁した、とも言えるその返しに、女王は割りと本気で受け止め、少々悩んでいる様子に見えた。

「すまぬ、余はまだ女王としては若い、経験が足りない為、気を害したかもしれない。
 だとすれば余は恥じて、詫びなければならないだろう」

「え、えと、そこまでいきなり恐縮されても……」

「で、百ゴールド、欲しい? ね、欲しい?」

「……この人こそ、二重人格じゃないの……」

「女王陛下、お戯れはそこまでです。ここからは、私がお話しましょう」

ペイル卿がとうとう痺れを切らした形で、女王を玉座まで抱っこしては戻し、戻された女王はぶーぶーと文句を垂れていた。
此処は王城だ。なのにどこかの養護施設のように思えてしまうその光景を眺めていた私は、苦笑するしかない。

「今回の件は、残念に思う。して、兄を失った形になるであろうそなたに、頼みがあるのだ」

「……まだ、失ったと決まった訳では」

「だが、我が国の全力を持っても消息は掴めず。……最悪の事態に我々は常に備えなければならない。
 よって、白羽の矢が立ったのが、騎士ゲオルグの妹であるそなただ」

「私に、何をさせようと言うのですか?」

「……今日を持って、我々オズワルドは勇者捜索旅団を結成、その中にフィア・エーミットを所属させる書状を用意する。
 そこに署名を頂きたい。……国と、勇者と、そして民を……この旅団で救って貰いたい」

つまり、私に旅に出て、戦い、勇者を捜索しろと国は言うのだ。
そんなとんでもない話、引き受けられる訳が無い。しかし、兄は捜し出したい。

そうして私は、その話を……>>57という形で引き受けた。


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