795:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/27(日) 00:08:41.74 ID:DYvn7c0to
気付けば、そこはある種のお祭り騒ぎとなっていた。
私の能力は、所詮周りの出来事から予測できる範囲でしか成り立たない。しかし成り立てば、99%以上の確率で起こりえる。
だが、私が認識できていない何かが切欠となれば、途端それはがらんと変わるコトもあり、それがこうして私の生存に結びついている。
日比香 「なっ!? 拳銃が……消えた……!?」
椎衣 「お、おまけに……何この金髪、黒い羽根なんか付けちゃって……!」
小夜 「なんとなぁく、自棄になって様子を見に来れば……」
一美 「まさかまさかの、襲撃だなんてね。……美樹ちゃんは大丈夫だった?」
美樹 「私よりも! それよりも恋ちゃんが……!!」
恋 「ひぐ、うっぐ……いやぁぁぁ……う、ぁあぁ……!!」
小夜 「……何をしたの、彼女に!」
椎衣 「フン、誰がそんな問いに答えるかってーの!!」
日比香 「……相手も能力者。しかもどのような能力か分からない以上は、迂闊には――」
椎衣 「そんなの、私の加重変圧……トランスフォースでぶっ潰してあげるよっ!!」
予測が見えた。でもそれは最悪の結果ではなかった。
次第にそれが当たり前のように目の前で繰り広げられる。だがしかし、二人の能力というモノは私の認識をまた超えていた。
中学生の娘が操るそれには、多少のラグがある。念を篭める必要でもあるのだろう、一瞬で放つものではなく。
しかし、小夜ちゃんや一美ちゃんは、それらを一瞬で起こしてしまう。そうする事が出来てしまう。
椎衣 「て、手が、手がぁぁぁぁっっ!!」
一美 「安心しなさい、軽い火傷程度で済む炎だからね」
小夜 「そして私はアナタの背後を取った。……アナタの身体を消す事も容易いわ」
椎衣 「ぐ、ぅぅ……。……園田! 全員にアレを!!」
日比香 「…………」
椎衣 「なんで、何で黙ってるんだ、園田ァ!!」
そして、日比香さんの能力は条件でもあるのだろう、一人に一度それを放てば暫くは操れない様子。
だからこそ、黙して俯き、敗北を悟った彼女は静かに両手を上げるのだった。
しかし、私にはその先の、恋ちゃんが悪夢に魘され、このままだと>>796となってしまう未来が見えていた。
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