862:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/02(土) 21:20:41.15 ID:YOvgyC92o
〜〜〜〜 芸夢製作部活動日誌 二年生編 第五話
中間試験の結果は、一先ずのところ何とかなったと表すとして、いよいよ梅雨入りの季節となった。
今日もどうやら雨模様でじっとりとした空気に、どんよりとした雲が浮かび、小雨がぱらぱらと降る中、窓の外を眺めていた。
グラウンドも、雨模様という事で殆どの部活が行われておらず、とても静かだった。
そんな静かな放課後、静かな部室、静かにコーヒーを啜り、ちょっぴり悦に浸りつつも黒猫のブラブラを抱きかかえるのだ。
恋 「……今日も二人きり、だねぇ……」
ブラ 「……にゃぁご」
恋 「最近ずっと二人きりだねぇ……」
ブラ 「にゃぁ、にゃぁ」
黒猫のブラブラ、それは以前私が屋上から飛び降り、危うく自殺しかけた出来事があった。
その際に無意識で助けたのがその猫で、落下の最中に木の上から飛び降りれなくなったそれを助け、私は一躍有名人。
それまで変態的な汚名を着せられていたが、その事件からどうやら私の評価は急上昇。
恋 「それにしてもさぁ……。何で皆急に来なくなっちゃったんだろうね?」
ブラ 「にゃぁご」
恋 「皆が余り顔を見せなくなって早一週間。……ゲーム作れないんですけどぉ!?」
恋 「このままじゃ、エロゲーがぁ! 学園祭までに間に合うのっ!? あぁぁぁぁぅぅぅ〜〜!!」
ブラ 「…………」
私の自殺未遂事件もとい、屋上から猫を助けた武勇伝から約半年。
私自身はまだそこまで生まれ変われていないながらも、以前とは違う自分となっている事に薄々気付いていた。
それは言葉では表現が難しい。あえて言うなら、生まれ変わったような感覚に近いのかもしれない。
とはいえ、元が酷すぎた為に、やはり中々生まれ変われた、とは言い難く……。
恋 「……暇だなぁ……」
ブラ 「……>>863」
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