884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/02(土) 22:36:39.85 ID:YOvgyC92o
牛臭神社、牛の刻参り。実際には時間は随分早い到着となったのだが、その場で暫く時間を潰せば良いなんて考えてしまっていた。
だが、それがいけなかったのだろう。気付けば……飛び交う牛の生首に囲まれた。
怨霊、或いは亡霊なのか。この神社は本当に牛が奉られているのか。
そして、鳥羽先生の「くれぐれも、間違った時間に行ってはならない」という言葉を台無しにした私がいけなかったのか。
恋 「ふぇ、ふぇぇぇぇぇぇっっ!?」
恋 「な、なに、これ……。う、牛……が、い……ぱい……」
これが人の霊であれば、もっと驚きの声を発していたかもしれない。しかしそれも唐突に目の前に揺らめくように現れ、
私を逃さないよう囲んでしまえば随分と迫力が増し、いよいよ私も立っていられなくなってしまう。
牛の生首が揺らめき、囲い、踊るように円を描き舞っている。その状況から、神社から逃れる事すら脳裏に浮かぶことすらなく。
恋 「い、やぁ……こ、こわい、怖い……怖い怖い怖い……!!」
恋 「祟られる、丑の刻以外の時に来ちゃったから、祟られちゃうんだ……!!」
最早、目を閉じて自然とそれが消え失せてくれるのを待つしかなかった。
目を閉じ、願い、そして念じて口に出す。消えろと。何度も言葉にして繰り返す。
それからどれくらい時間が過ぎたのだろう。実際には一日くらい過ぎたのではないかと思ったくらい長い時間は、
たったの十分程度であり、改めて取り出したスマホの時刻表示は、20:51となって……電池が切れるのだ。
恋 「……なんで、さっきの生首消えたんだろう。……帰っていった?」
恋 「ど、何処に帰っていったって言うの? ……神社の、中?」
?? 「……>>885に帰ったんだよ」
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