過去ログ - むりやり小説ゲーム 三番館
1- 20
983:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/09(土) 22:56:43.62 ID:EQnIrSnvo
老人 「あの娘はな……わしが育てた(星野仙一)

 愛 「ま、まさかの中日、阪神を経ての楽天監督の!?」

老人 「そうじゃ、わしが千一じゃ。……名前が似てるだけじゃの」

 愛 「……すっごい、どうでもいい……。でも、わしが育てたって?」

千一 「……というのもおこがましい話じゃが、彼女はの……」


 彼女は、一度死んでいる。厳密には一度、心臓を止めている。
彼女は病で幼い頃から入院する日々を過ごし、そして私と出会う前に一度、本当に息を引き取っているらしい。

 それまでの彼女は、どちらかと言えば控えめで、物怖じするようなタイプであったそうで、
大人しく、口数も多くはなかったが、良く笑う女の子でもあったようなのだ。

 だが、それも両親が他界した影響で、次第に塞ぎこんでいく。
そして、塞ぎこんでいく内に生きる気力を失っていったのか、彼女は病に蝕まれ、そして……。


千一 「一度、息を引き取ったんじゃ。じゃがその翌日……」

千一 「奇跡なんじゃろなぁ。突然息を吹き返しおった」

 愛 「……本当に、一度……死んでいたなんて」

千一 「具体的には分からんのでな。なにせわしは彼女の世話役だった身」

千一 「深くまでは知る事は出来なかったものの、鳴歌様が息を吹き返した後からは、もう……」

千一 「それはまるで別人のようで。わしと接するときも赤の他人のようで。まるで遠い場所に行き、戻ってこないままのようでのう」

 愛 「……そんな事が……あったんですか……」

千一 「じゃが、鳴歌様は、キミ……狩野愛クンの事を話するときは、生き生きとしておった」

千一 「鳴歌様を変えられるのはキミしかおらん。……頼まれてはくれないかの」


 頼まれても、どうすればいいのか分からない。
だけど、彼女を放っておけない。千一さんと別れた私は、あの場所に必ず彼女が居ると確信し、ひた走る。
そして学校の屋上の扉を開き、彼女の名を思い切って叫んだのだ。

 愛 「……鳴歌ッ!!」

鳴歌 「…………先輩」

 愛 「私と、一緒に……これからも、>>984しようっ!!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/683.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice