過去ログ - むりやり小説ゲーム 三番館
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989:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/09(土) 23:15:41.64 ID:EQnIrSnvo
鳴歌 (だからこそ、先輩に近いです、近すぎですと言うべきなのかもしれないです……)

鳴歌 (けど、言えない……。先輩の手、凄く冷たくて、そして……不思議と温かくて)

鳴歌 (……冷え切っていたのは、私の方なのかもしれないです……)


 暫くの時間、鳴歌の手を握り、顔に近づけすりすりとする行為は続き、
彼女も俯いたままじっと耐えてくれていたのだが、それもとうとう痺れを切らした具合に言われてしまう。
相当顔を近づけあっていたらしい。彼女と視線が合い、そして鳴歌の方から視線を逸らしてしまうのだが……。


 愛 「……くす」

鳴歌 「な、何ですか、いきなり……」

 愛 「なんだか、変な事しちゃったなぁって」

鳴歌 「そうです、ヘンです先輩。……ヘン、です」

 愛 「でも言っておくね。私、そっちの気は無いから」

鳴歌 「いきなり突き放してきた!? ……その気とか、私も、その」

 愛 「けど、偶にはこういうのも、イイかなぁって!」

鳴歌 「とか言いながら抱きついてこないで下さい! ……先輩……」

 愛 「んふふふぅ〜、鳴ちゃんって、やっぱり温かいね〜」

鳴歌 「……そう、ですか……」 ポリポリ


 鳴歌は頭を掻くようにして、必死に表情を悟られないよう誤魔化しているつもりだったが、
顔はやっぱり真っ赤で、彼女はやっぱり生きているんだと実感して、それが嬉しくて。
また抱きしめる力が強まってしまう。そうして、私はこの日、鳴歌と二人でイヴとなる24日を迎えたのだ――。


 ―― そう、それは私と彼女が出会ってどうして友情を培ってきたか。そんな話だ。
彼女は一度死んでいる。けど、今はこうして、距離も関係ない世界に戻ってきて、私の傍に居て。

 だけど、再び離れようとしている。彼女がどうして言霊なんて能力を得たのか。
思えば全て、あの女教師のせいじゃないか。だけど、今はそんな事もどうでも良く――。


 愛 「やめてっ!! それ以上能力を使ったら、鳴ちゃんが、死んじゃうッ!!」

鳴歌 「…………行きます……ッ!!」


 しかし、私の目論見なんて、所詮は無力で。
相手に、未来を読める能力者が居たのだ。突然>>990という攻撃を仕掛けられ、視界が真っ白となっていく。


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