過去ログ - エレン「俺がチートで・・・」アルミン「僕が巨人?」
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雨雪 東吾
[saga]
2013/09/09(月) 00:53:56.24 ID:ew82k2/S0
エレン「座りながら蹴るとかどんだけお前器用なんだよ・・・でもま、お前のおかげでちょっと元気出たよ」
アニ「そうかい。そりゃよかった」
エレン「実際答えはほぼ出てたんだけどな。・・・なあ」
アニ「なんだい?」
エレン「またこうやってさ、夜に会って・・・くんねえか?」
アニ「・・・頭おかしくなったのかい?」
エレン「真面目だよ」ジッ
アニ「・・・いきなりどうしたのさ。アンタが女に興味を持つなんて」
エレン「茶化すなよ。別にそういうわけじゃないさ」
アニ「じゃあ理由は?」
エレン「・・・怖いんだ。ミカサを失うのが」
アニ「はあ?アイツがそう簡単に死ぬはず・・・」
エレン「でも!俺が死にそうになったらあいつは間違いなく助けにくる。俺には力がない。そのせいであいつを危険に晒したくないんだよ。あいつの足手まといだけには・・・絶対なりたくないんだよ」グッ
アニ「・・・あんたが弱音を吐くなんて・・・相当参ってるみたいだね」
エレン「わりいな、かっこ悪いとこみせて」
アニ「いや、あんたも人間だったってことがわかって安心したよ」
エレン「何言ってんだ?俺は元から人間だ!」
アニ「いつもいつも駆逐駆逐。シガンシナで巨人の怖さを目の当たりしてもその目的は変わらない。あんたはバケモノかと思ってたけど、いっちょ前の人間みたいに恐怖を持ってるようで安心したってこと」
エレン「そりゃ俺だって巨人と戦うのはこええよ。俺は二年前に人が、母さんが巨人に食われるところを見たからな」ギリ
アニ !!
エレン「それでも、誰かがやらなきゃなんねえ。どうせ奴らはもう一回攻めてくる。そのときに怖くて戦えませんでしたじゃ洒落になんねえからな」
アニ「・・・そうかい」
エレン「で、どうなんだ?」
アニ「え?」
エレン「夜会ってくれるって話」
アニ「・・・何で私なんだい?もっと他にも適役はいるだろうに」
エレン「そうだな・・・お前は俺が始めて対人で負けたからかもな。それに教えてくれてる師匠でもある。だったら・・・弱みを見せてもいいかな、って思っただけだよ。たまに弱いところを吐き出したいってときがあるからさ」
アニ「ふ〜ん・・・アンタは私を信用してるってことか・・・」
エレン「ああ、そういうことになるな」
アニ「・・・わかった。気が向いたらきてあげるよ。一応他言もしないでおく」
エレン「はは、ありがと。じゃあそろそろもどろうぜ」
アニ「そうだね。もういい時間だしね」
エレン「じゃあな、風邪ひくなよ!」タッタッ
アニ「ん」
アニ(・・・全く・・・罪悪感を煽るような言い方して、受けざるをえないじゃないか。こんなことで許される罪ではないけど、ここにいる間くらいは、訓練兵生活を楽しんでもいいよね?)
アニ(はあ、私は何をやっているんだろう・・・)
ミーナ(アニが・・・エレンといい感じになっている・・・だと・・・?これはアニに問い詰めなきゃ!)
エレン(ミカサ・・・)
ミカサ「エレン・・・」
アルミン(今日のエレンのあの笑顔・・・どうしたんだろう?)
多種多様な感情、思いが入り乱れ、混ざりながら、今日も夜は更けていく・・・。
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