693:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/02(木) 17:18:46.58 ID:ribsUNoM0
>>666
キョン「例えば」
キョン「記憶喪失になったらどうする?」
佐々木「怖いね」
キョン「ああ、怖いな」
佐々木「何が怖いって、失われたものがなにか分からないから怖いんだよ」
佐々木「失ったことは分かるのに、失ったものは分からない」
佐々木「自分と言う個を形成する思い出がない『自分』とはなんなのか……」
佐々木「自分を認識することが出来ないなんて恐怖を僕は味わいたくないね」
キョン「俺もごめんだ」
佐々木「してキョン」
佐々木「僕が中学時代、キョンに破られた待ち合わせ時間の数を覚えているかい?」
キョン「…………佐々木、お前は今まで食ったパンの―――」
佐々木「キョン」
キョン「すいません、覚えていません」
佐々木「咎めるわけじゃない、過去のことを掘り返して突く嫌な人間にはなりたくないからね」
佐々木「ただ、もし自分が他人に忘れられているのだとしたら……」
佐々木「それも、自分を認識してない、されてない、ということになるんじゃないかな?」
佐々木「例え約束時間の5分、10分遅れってことであってもね」
キョン「う……すまん」
佐々木「…………ごめんね、キョン」
佐々木「結果的に嫌味みたいになってしまって……」
キョン「なに、全然気にしちゃいないさ」
キョン「俺は佐々木の解釈を聞くの結構好きなんだぜ?」
佐々木「……あ、ありがとう」
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