過去ログ - 小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season3
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173: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/09/15(日) 23:11:06.37 ID:6WVB4ol6o

 でもね、通い慣れている山のはずが、その日は獣の姿を見ない。
 鳥の声が遠くでするばかりで、まるで獲物の気配が無かったらしいの。

 こりゃあ困ったと思いながら、男は水場を目指した。
以下略



174: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/09/15(日) 23:13:06.12 ID:6WVB4ol6o


 でも……。
 よくよく見ていると、異常に気づいた。

以下略



175: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/09/15(日) 23:14:48.64 ID:6WVB4ol6o

 男は、銃を構え、女を撃った。
 狙い過たず、見事に命中。

 すると、女の体が倒れ込んだ途端、泉の水面がざわざわと揺れ出したの。
以下略



176: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/09/15(日) 23:16:01.53 ID:6WVB4ol6o

 男は、家に戻ると、濡れた体をぬぐいもせず、自分の妻と幼い娘に事のあらましを語った。
 そうして、自分はもう駄目かもしれない、と打ち明けたんですって。

 妻は寺や神社でどうにかできないものかと言ったそうだけど、男はもうその余裕はないと応じた。
以下略



177: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/09/15(日) 23:16:31.14 ID:6WVB4ol6o

 この話をしてくれたおばあさんのひいおばあさんというのが、まさにこの話に出てきた『幼い娘』なんだそうだけど……。

 その人は生涯言っていたんですって。

以下略



178: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/09/15(日) 23:18:16.16 ID:6WVB4ol6o


ほたる「神様……だったんでしょうか」

小梅「そう……だと思う。山の神か、なにかの精……」
以下略



179: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/09/15(日) 23:19:45.90 ID:6WVB4ol6o
本日は以上です。
『美はしきもの見し人は、はや死の手にぞわたされつ』ということで。


180:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/16(月) 00:12:16.74 ID:TLKUHUYc0
これは自業自得としか言えないな
乙です


181:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/16(月) 00:54:17.69 ID:A9MORatJo
あなおそろしや
美しいからこそ怖いってのもわかるが、撃っちゃった以上はもうだめだわな


182: ◆E31EyGNamM[saga]
2013/09/17(火) 22:48:59.53 ID:4z0Kte+Ho

第三十七夜 狸


ほたる「それでは、そろそろアイドル百物語へ参りましょうか……」
以下略



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