過去ログ - 小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season3
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◆E31EyGNamM
[saga]
2013/09/18(水) 21:53:26.27 ID:lAj7ClbDo
そうはいっても遠くまで行くほど分別がついてなかったわけじゃない。
せいぜい朝ご飯までには戻れるように、私は近所を歩き回った。
そうして、公園に近づいたところで、見知らぬ老婦人が向こうから歩いてくるのに気づいた。
実に上品な様子でね。絣模様の着物を、こう……ぱりっと着こなしていらした。
それだというのに、その肩に桜の枝を担いでいるのが、妙な気持ちにさせたものさ。
いや、季節がおかしかったわけじゃない。
桜真っ盛りの頃だったよ。
父が知り合いを招いたというのも、花見にかこつけたものだったしね。
でも、満開の桜の枝を担ぐなんてね。
そもそも、桜の枝は折るものじゃない。
そうだろう?
こんなしっかりとした老婦人が……という気持ちが、私の胸をぎゅっと切なくさせたのさ。
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