過去ログ - ペトラ 「父さん、私、調査兵団に入る!」
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18:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/05(木) 20:43:11.42 ID:9qyEC/6a0

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ついに初陣の日が決まった。

私はバルドと同じ班、オルトとディータが同じ班だった。
同じ班に初心者があまり固まると危険なのだろう、かといって一人では心細い。
バルドがいてくれて本当はすこしほっとしていたし、皆同じだっただろう。

そして前日、私たち訓練兵上がりは、初めてリヴァイ兵長に話しかけられたのだった。

夕食を済ませて自室に戻る通路を4人で歩いていた。
緊張と興奮であまり食事が喉を通らず、皆口数が少なかったのを覚えている。
怯えきっていたわけではない、高翌揚している部分も確かにあったのだ。

そんな私たちの前にいきなり姿を見せたリヴァイ兵長は、前置きもなにもなく話しかけてきた。

「オイ、お前ら100期生のガキどもか? ほぅ、上位4名の奴等か、怯えはないな、悪くない。
明日の壁外調査だが、死なないことが最優先事項だ。それを絶対に忘れるんじゃねえぞ。
あとは決められた手順を守れ。 初陣だ、それだけでいい。 」

確かに小柄なのだろうが、それを感じさせないほど圧倒的なオーラに萎縮してしまう。

「・・・わかったのか?」と念を押され、心臓を捧げる敬礼をして、はい、と返すのがせいいっぱいだった。

それを確認すると、リヴァイ兵長はきびすを返し、足早に去って行った。

今思えば、初陣を控えて緊張し、恐怖しているであろう新人兵を安心させるために
わざわざ声をかけてくれたのだろう。
あとで、ほかの同期のところにも来てくれていたということを聞いた。

部下思いというのは本当なのだと、私はリヴァイ兵長をますます好きになった。


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