過去ログ - ペトラ 「父さん、私、調査兵団に入る!」
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27:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/06(金) 19:58:51.53 ID:oscLW8Kc0
下に降りるとリヴァイ兵長の馬が用意されていて、2機の立体起動装置が積んであった。

リヴァイ兵長は慣れた手つきで手早く立体起動を装着すると、もうひとつを私に渡す。

「お前も立体起動を装着しろ。 ・・・着け方は覚えてるんだろうな? 」

「・・・・はい 」

なぜ立体起動が必要なのか、どこへ向かい何をするつもりなのか、まったくわからないまま、

この期に及んで尚、私は考えることを拒否して言われるがままに従った。

「もうすぐ日が落ちる。急ぐからしっかりつかまってろ。 」

馬の背に乗った私にリヴァイ兵長はそういうと、壁の方へと向けて馬を走らせた。

着くなり、壁を登る。 何日も訓練もせずろくに動いていなかった私は

息を切らせながらやっとのことで登りきる。

日はまだあるが、あと数十分もすれば沈むだろう。

綺麗な朱色と青と黒に染まった空が広がっている。

下を見下ろせば、10体ほどの巨人が無意味に壁をかきむしっている。

ぼんやりとそれを眺めていた私に、リヴァイ兵長が呼びかけた。

「巨人が、怖いか? 」

・・・怖いか? 見ても何も感じることはない。初陣の時でさえ、

緊張はしたが怖いとか恐怖心はなかったように思う。

「・・・巨人は怖くありません 」

正直に答える。

「そうか。 ・・・お前、30メートル地点まで立体起動で下りれるか? 」

「はい。 」

訓練で何度もやったことがある。 

誰が一番早く下まで下りれるか、よく競争したものだった・・・・4人で。

「いくぞ 」

それ以上考える暇をあたえずにリヴァイ兵長が飛び降り、それを追って

私も壁から落下する。

一瞬、このまま下まで落ちようか、と考えるが、意に反して体は勝手に

アンカーを射出し、指定された地点で停止する。


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