過去ログ - ペトラ 「父さん、私、調査兵団に入る!」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/26(月) 23:07:20.25 ID:Hc9CL+1R0

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「ダメだと言ったらダメだ!」

「どうして父さん!私もう15才よ、自分のことは自分で決めたいの!」

「ペトラ・・・父さんは武器職人だ。いままで何度も壁に上って、
何人もの人が巨人に食い殺されるのを見てきている。
確かお前が10才の時・・・一度だけ壁の上に連れて行った時に見ただろう、あの化け物を。
人間のかなう相手じゃないんだ。ましてやお前のようにか弱い女が・・・」

「調査兵団には女性だっているわ! 誰かがやらなければ何も変わらないのよ。
父さんが、戦うことを・・武器職人になることを選んだように、
私はそれを使って戦う道を選びたいの!」

「壁があるからたいして役にもたたないって陰口をきく人もいたのに、
巨人を倒すことをあきらめない父さんは、ずっとずっと私の誇りだった。
私は父さんの血をひいてるのよ、ダメだなんていわないで、お願い 」

言葉につまり、かすかに苦笑いを浮かべた父は、諦めたように言いました。

「・・・本当に俺に似て頑固だな。 ・・・では条件付きだ。
これからお前は訓練兵団に入団する。 そこで上位10人に選ばれたなら、
それ以上俺は何も言わない。 それでどうだ?」

「上位10人って、憲兵団になれってこと?! それじゃ約束とちが・・・・」

「違う違う。上位10人に入ればすべての兵団を選べるというだけだ。
お前がその時になっても調査兵団に入りたいのなら、選べばいい。
・・・もちろん俺は憲兵団を選んでほしいがね 」

「ほんとに? いいの?! ありがとう!私、がんばるから! ありがとう父さん!!!」

しぶしぶといった調子で、でも温かい目で私を見ながら、そう言ってくれた父に、
私は飛びついて、力いっぱい抱きしめました。



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