過去ログ - ペトラ 「父さん、私、調査兵団に入る!」
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40:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 19:17:11.84 ID:M5Tgzxpp0

それは腹を食い破られたディータだった。

一目で彼が助からないことがわかった。
兵長が最後の別れをさせようとしてくれたであろうことも。

それでも私は必死で声をかけ、溢れ出す血を少しでも止めようとした。

気づくと兵長が隣にいた。

「血が…止まりません」

やっとのことで伝えた。

兵長は黙って膝をつき、差しのべられた手を握りしめた。

ティーダは最後の力を振り絞り自身の存在意義を問い、
兵長の言葉に安心したように、眠りについた。

その顔はいつかのバルドと同じ、自分の死が無駄ではないと、
心から信じた故の安らかな表情だった。

自分を、仲間を信じること、それは生きるものとっても
死にゆくものにとっても、救いだった。


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