過去ログ - ペトラ 「父さん、私、調査兵団に入る!」
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42:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 19:55:01.60 ID:M5Tgzxpp0

振り返ってみれば、奇妙に安らいだ日々だった。

孤立した古城での、隔離された生活ではあったが、
もともと気の置けないメンバーで構成されたチームだ。

食事は私が担当させてもらった。
母を早くに亡くした私は、幼いころから家事一般をひとりで切り盛りしてきたのだ。

限られた食材でいかにおいしく飽きさせない料理をつくるか、
私はけっこう楽しんでいたと思う。
・・・その熱意はほぼ9割、リヴァイ兵長に向けられていたのは潔く認めよう。

兵長への思い。

幼いころや入団直後の時の憧れ、尊敬、敬愛とは違うのを、私は自覚していた。
かといって甘いだけのものでもなく。
うまく説明できないが。

一度、エレンと話した時、ミカサという幼馴染の少女の話がでてきたことがある。
彼が話してくれた彼女のさまざまなエピソードをきくにつれ、
自分の兵長に向けた想いに似ているような気がして、親近感を覚えたものだ。

私は、おそらくミカサという少女も、相手に全てを捧げているのだ。
心も、心臓も、肉体も、自身の持つものすべてを。

そして、それを相手に伝えるつもりがないことも、同じだった。


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