過去ログ - 苗木「あの日見た模擬刀の名前をボク達はまだ知らない」
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26: ◆Q0.xh6bENqjP[saga]
2013/08/27(火) 17:32:31.76 ID:ji3xJrOaP


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夜。いくらか気温は下がってきたけど、まだまだ暑い。
その理由の一つには、この人口密度もあるだろう。

アパートの一部屋に六人とユウレイ一人。流石に狭い。クーラーも壊れてるし。

仕事帰りの朝日奈さんはシャツのボタンをいくつか開けてパタパタと仰ぐ。


朝日奈「あーづーいー!! こんな夏真っ盛りの時期にクーラー壊れるなんて、苗木ってホントにツイてないよねー」

葉隠「……いや、そんな事はないべ。なんたって苗木っちは超高校級の幸運だぜ? 例え不運であるかのように見えても、後から考えれば実は幸運ってオチなんだ!」

苗木「うーん……それはどうかなぁ……」


強いて言えば、暑苦しかったせいで霧切さんが来る前に起きる事ができたという事だろうか。
それで、舞園さんの事を説明するのも割とスムーズにいったし、そもそも寝ている間に霧切さんが部屋にやってきたら何をされたか分かったものじゃない。
一度ボクの秘蔵コレクション的なアレが見つかって全て捨てられた時は凹んだなぁ。


葉隠「いやいや、現に今こうして部屋が暑いお陰で、朝日奈っちのムチムチの胸元がすげえいい感じにごばべっ!!!!!」

朝日奈「この変態!!! どこ見てんのよ!!!」

腐川「ふん……どうせわざと見せつけてたんでしょ……この痴女!!!」

朝日奈「そんなわけないじゃん!!!!!」

十神「やめろ、余計暑苦しくなる」


何だかんだみんなはほとんど変わっていない。
隣に居る舞園さんも楽しそうにニコニコしている。それはボクも見てて嬉しいんだけど…………。

……どうして彼女はボクの腕に抱きついているんだろう。見えない事をいいことに。


十神「それで苗木、電話で言っていた話は本当か。霧切も同じことを言っていなければ相手にしないような話だったが」

朝日奈「あ、そうだよ! 舞園ちゃんがユウレイになって出てきたんだって!? も、もしかして……ここに居るの……?」

腐川「どうせ苗木が見た幻覚なんでしょ……暑さで頭やられちゃったんじゃないの……」

葉隠「ふっふっふっ、俺には見えるぜ…………そこに舞園っちが居るのがなぁ!!」ビシッ


当然ながら葉隠クンは見当違いの方向を指差していた。



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