10: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/08/28(水) 21:14:15.60 ID:0wTRHLBzo
出生から出来過ぎていた私でしたが、まさか自分の運命までも大きく変えてしまうような出来事にまでも遭遇するとは露ほどにも思ってはいませんでした。
なにせ運が良いとはいっても、当たり付きの自販機がガコンガコンとコインの数に合わない音を立てたりだとか、行く先々の信号機が青色を灯し続けるなどの小さな事ばかりであったのです。
ですから、あの夢の様な一時を送れたのは私にとって、いえ私だからこそ、非常に幸運に恵まれた日であったのだと思えるのです。
私が面白可笑しい数日を過ごし、その終ぞにとある男性と巡り合ったのは、茂る木々が新緑鮮やかな葉を陽光にきらきらとさせ、どこか爽やかな風の吹く五月もそろそろ終わり差し掛かった日のことでした。
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