過去ログ - 鷹富士茄子「幸運にめぐまれて」
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111: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/01/11(土) 21:39:33.75 ID:S7s+Ln97o

 体中に葉っぱや埃をつけて漸くに辿り着いたのは木造の建物。
何とか読める、掠れた文字を追えば食堂と書かれているらしく、どうやら飲食店であるようでした。
猫ちゃんは器用に引戸を開けると、ゆったりとした足取りで中へと消えていきます。
子供のような冒険をすませ、程よくお腹はすいております。先導する猫がはいっていったこともあり、私は「御免下さい。」と暖簾をくぐりました。

「いらっしゃい。」

そう答えたのはカウンターテーブルに座った男の人です。
上着を脱いだスーツ姿で、とても店主のようには見えません。
彼の前には食べかけのピザもあることから、どうやらお客さんでしょう。
きょろきょろ見渡せばカウンターの内側に一人。
猫ちゃんと同じく丸々とした恰幅の良い男性が椅子に腰掛けたまま眠っているようでした。
私が一つ開けた隣に失礼すると、そのスーツ姿の方は身を乗り出してご主人に声をかけます。

「えびすさん、大黒が客連れてきたよ。」

そう、何度か繰り返してから漸くと起きた主人は「いらっしゃい。」と大きな欠伸を隠そうともせずに言いました。




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