27: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/08/28(水) 21:25:59.35 ID:0wTRHLBzo
三人の間に気まずい沈黙が流れます。
私は一目散に逃げ出したい思いで一杯でしたので、割引を固辞することなど最早どうでも良いことでありました。
女性から手渡されたカードキーには二食付きと記載されており、館内にあるレストランに入る際には係員の方に提示するようにとの説明を受けます。
お礼もそこそこに私は足早にエレベーターを目指します。エレベーターはフロントからよく見える位置にありますので、内心穏やかではありません。
あれだけの失態を演じてしまったのですから、早いうち狭い箱の中に入ってしまって一人になりたかったのです。これ以上、情けのない姿を衆目に晒すのは乙女の沽券に関わりましょう。
「中に誰もいませんように。」
そう念じながら、上を向いた矢印のボタンを押すと間髪を入れずに「チン」と甲高いを音を立ててエレベーターが到着いたします。
扉にぶつかりそうになりながらも乗り込むと中に人影はなし。常日頃からお世話になっている運の良さに、私はより一層と感謝するのでした。
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