34: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/08/31(土) 21:16:17.53 ID:5XV/thQ7o
ベッドの側にはサイドテーブルが備え付けられており、そこにはデジタル式の時計が置かれております。そろそろ十二時二十分になろうというところです。
私はつい先程の出来事を早々に忘れてしまいたかったのですが、そうそう上手くいく訳もありません。
せめてこれ以上の無様は晒すまい。人間というものは過去に学ぶ生き物なのです。
今度は空腹を満たすためにと、足早に部屋を後にしました。
エレベーターを降りると先程のロビーへと出ます。受付には神谷奈緒さんについて熱心に語ったお姉さんが変わらずに詰めております。
彼女は私の姿を認めると小さく手を振りました。私も軽く会釈を返しましたが、忘れようとした矢先のことですので何とも言えぬ心持ちでありました。
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