6: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2013/08/28(水) 21:11:47.43 ID:0wTRHLBzo
そんな穏やかさを見せる景色とは裏腹に、病院内は大童でありました。その時分には、既に母の陣痛が始まっていたそうなのです。
商売とはいえ、年末年始も休むことの出来ないお医者様には大変頭が下がる思いで一杯です。特にお正月に生まれた私は足を向けて寝る訳にはいかないでしょう。
俄に慌ただしくなった院内でしたが、そんな中で父が目を覚ましたのは、お産も済み後は産湯に入れるだけとなった頃合いだったそうです。
我が父ながら、初産の母をおいて一人眠りこけていたというのですから、さすがに閉口せざるを得ませんでした。
ですが、その父がみた夢というのが私の名の由来でもあるのですから、世の中とは本当に分からないものです。
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