過去ログ - ヤンデレ勇者とツンデレ王子
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5:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2013/08/28(水) 22:29:14.25 ID:zmsfoMalo
「うーん。柔らかいなあ。逆に落ち着かないなあ」

よし、とばかりに勇者は床に毛布を敷いて横たわる。ここは魔王軍との最前線にほど近い街の宿。本来ならば一番安い雑魚寝の部屋、いやさ馬小屋でもよかったのだが。王家の紋章の入った指輪を見た途端、この最上級の部屋に通されたのだ。勇者にとって宿なぞただ寝るだけの場所。壁と天井があればそれでよかったのだ。

「大体、部屋がいくつもあったって持て余すもんね」

まあ、それでも湯を思う存分使えるというのは実にありがたかったが。

「それもこれも、王子君のおかげだよね……」

何より、夕食の質と量が凄かった。満足、満腹である。

「明日はいよいよ前線かあ。頑張らなくっちゃ」

そう、いよいよ接敵するのだ。数万の魔物を相手に陣取る最前線へ到着するのだ。いよいよ戦いというものと

「王子君、見ててね。私、頑張るから」

くぁ、と軽く欠伸をして勇者は夢の世界へ旅立つ。想い人に夢で逢えたら、いいなあと思いながら。



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