過去ログ - 真「秘密基地は夏の終わりに」
1- 20
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:19:17.10 ID:Pb8MMJNZ0
公園に着いた頃には、僕の影は薄くなってしまっていた

公園敷地内に設けられた時計に目をやると、長針は十五時を指している

公園入口から観える範囲では、男性の姿は確認できない

もしかしたら帰ってしまったのでは?

そんな考えが浮かんでしまった僕の脳は、直ぐに僕の涙腺を刺激してきた

……けれど、もしかしたら何時もの場所に居るのかもしれない

淡い期待を胸に抱き、僕はてんとう虫型の遊具に近付いた

一歩一歩近付いていく僕の目には、涙がどんどん溜まっていく

もし居なかったら?

そう思うと胸が張り裂けそうになる

涙腺から湧き続ける涙は留まる事を知らず、涙は僕の鼻腔にまで達し、緩くなった鼻を啜りながら遊具の入口まで辿り着いた

僕は涙を腕で拭い、深呼吸をし、覚悟を決めて遊具の中を覗き込んだ



 「ん。 おう、遅かったな真ちゃん」



そこには本を片手に持った男性が座っていた

……何時もの笑顔を浮かべながら


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
51Res/46.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice