24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:23:16.22 ID:Pb8MMJNZ0
「お、もうこんな時間か」
真「……」
「……なぁ、真ちゃん。 この場所に名前付けない?」
真「……なまえ……?」
「そうそう! ここは俺と真ちゃんの思い出の場所でしょ? だから名前を付けよう!」
明日には遠くへ行ってしまう男性
そんな男性から出された提案は、僕に“別れ”という現実を改めて突き付けるものだった
真「……」
「えっとね、俺の案は……シークレットベースってどうよ!? かっこよくない!?」
真「……」
嬉しそうに語る男性の声
何時もの僕ならばその声に乗っかり、バカ騒ぎをしたものだが……今はそういった気分にはなれなかった
「因みにシークレットベースってのは秘密基地って意味でね」
黙る僕を尻目に語り続ける男性
……男性は今どんな顔をしているのだろう?
笑顔?
悲しそうな顔?
僕はそんな好奇心から、顔を少し上げて男性の顔を見た
……そこにはドヤ顔をした男性
僕は予想もしていなかった男性の顔を凝視してしまっていた
そんな僕の視線に気付いたのか、男性は何時もの笑顔で僕に微笑みかけた
不意打ちを喰らってしまった僕の顔が熱くなっていくのが分かる
僕はそんな顔を隠すかのように、また膝に顔を埋めてしまった
次の瞬間、僕の頭を撫でる感触
最初の頃にも感じた手の温もり
優しい手の感触
…………そんな感触に促されるように……気が付いたら僕は……男性に抱き着いていた
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