過去ログ - 真「秘密基地は夏の終わりに」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:35:15.31 ID:Pb8MMJNZ0
容赦ない太陽の日差しが木漏れ日を作り出し、僕が作り出した影を誤魔化す

公園に設けられた時計を見ると、もうそろそろ十一時になる事を僕に知らせてくれた

男性との約束の時刻はお昼頃という曖昧な指定だったが、男性はもう直ぐやってくるだろう

そう思うと胸の高鳴りは激しさを増した

緊張からか脚は震えている

緊張からか涙が溢れてくる

僕はその場にしゃがみ込んでしまった



 「おっ、おとこおんなじゃねぇか! なんでスカートなんかはいてんだよ! きもちわりー!」



地面を見詰めていた顔を上げると、そこには僕がもっとも嫌う敵が立っていた

吐き出す言葉の全てが、僕を不快にさせる男の子

男の子はニヤけた顔で僕に近付いてきた


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