過去ログ - 真「秘密基地は夏の終わりに」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:38:48.62 ID:Pb8MMJNZ0
 「はははははは!!! 」

 「おい、何してんだお前!」



男の子の笑い声と一緒に聞こえてきた、誰かの声

一瞬ビクッとしたが、僕はゆっくりと顔を上げ、声の出処へと視線を移した

……そこには男の子と……今まで見た事がない表情をした男性が立っていた



 「ま、またおまえかよ……な、なんだよ?」

 「お前……なんで女の子を泣かせてるんだ?」



先程の怒鳴り声ではなく、落ち着いた重い声

男性の表情を見ていると、父さんが怒った時の表情を思い出す

男の子はそんな男性の表情に押され、少し後退りをしていた



 「か、かんけいねぇだろ」

 「関係があっても無くても、女の子を泣かせていい理由にはならない」

 「う、うっせぇよ! それにこいつはおんなじゃねぇし!」

 「……もっかい言ってみろ」

 「だからこいつはおんなじゃねぇっていったんだよ!」

 「この……バカガキ!!」



ゴンッ



何かを叩く鈍い音が公園に響いた

その音を作り出したのは……目の前で拳を握った男性と、頭を抱えて蹲る男の子だった


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