過去ログ - 真「秘密基地は夏の終わりに」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:47:19.48 ID:Pb8MMJNZ0
驚いた表情の男性は、狼狽えながら俯いた僕の顔を覗き込んでいる

……言え……言わなきゃ……伝えなきゃ…………僕の気持ちを



 「真ちゃん……?」

真「……すき……だいすき!」

 「……え?」

真「きづいたらすきだったの! もっといっしょにいたいの!」

 「……」

真「す……すきなの……うわあああああああああああああああああん!!!」



幼い僕なりの、精一杯の告白

けれど、伝えるべき事は全て伝えた

胸の内を全てを吐き出した僕の口からは、もう泣き声しか出てくる事はなかった



ギュ



涙で視界が遮られていようとも、僕の目には先程まで遊具の中に入り込む微かな光が入り込んでいたはずだった

だがいきなりその光が無くなり、僕の目の中は暗闇に支配されている

暗闇によって視覚が無くなった変わりに、嗅覚と触覚が僕に変化を教えてくれていた

何時も隣から香ってきていた匂い

何度か僕の頭を撫でてくれた暖かさ

…………今僕は……男性に抱き締めてくれている



 「ごめんね真ちゃん。 今はそれに答えられないよ」

真「……」

 「…………だけど、真ちゃんが大きくなったら、もう一回その言葉を聞かせてな」

真「……え……?」

 「真ちゃんが大きくなって、その時に俺に会ってもまだ好きでいてくれたら……答えを出すよ」

真「う、うん! ぜったいだよ! ぜったいだからね!」

 「おう! 俺は男だ! 絶対に約束は破らない!」

真「ぜったいにぜったいだからね! ボクはずっとすきだから!」

 「大丈夫だって! 待ってるよ〜、お姫様」


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