過去ログ - 真「秘密基地は夏の終わりに」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 20:52:24.89 ID:Pb8MMJNZ0
真「うぅ……うぁ……」

 「ちょ、なんでなんで!? 俺なんかしちゃった!!?」

真「ち、ちがう……ボク……うわぁあああああああああああん!!!!」



傷付き落ち込んでいる時に優しくされると、女性はその優しさに甘えて、優しくしてくれた男性を好きになってしまうと言うが……そんな俗説を僕が初めて体験した瞬間だった

僕は涙を流しながら父さんの事を、女なのに男として扱われている事を包み隠さず初めて会った男性にぶつけ続けた

……一頻り伝え終わった僕の視界は涙で霞み、膝小僧を見ているのか、雨が振り続けている外を見ているのか分からない状況だった

必死に涙を拭う僕の頭の上に……また温かい手の感触



 「……大丈夫だよ。 君は可愛い女の子だ。 俺が保証する」



頭の上から聞こえる優しい声に押し出されるように、僕の涙は溢れ続けた

雨音と僕の泣き声

その二つが交わって奇妙な空間を作り出す遊具の中で、僕はずっと泣き続けた


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