過去ログ - 一方「だが上条、オマエには……『一方通行』と呼んでほしい」
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13: ◆lWV9WxNHV.[sage saga]
2013/08/30(金) 21:28:29.97 ID:bLPk5RuH0

「そんなよゆうぶっちゃって。わかってるのとうま?これからあくせられーたと一緒に暮らすんだよ?」

「…………」

 ニヤリと笑われた途端、ぶわっと冷や汗が吹き出す。
 それを見て、インデックスは「してやったり」とばかりにニヤニヤした。

「とうま冷や汗すごい」

(うぅ、インデックスのヤツ、考えないようにしてたのに……!)

 思わず廊下に立ち止まり、頭を抱え込んでしまう。

 一方通行と一緒に暮らす。
 一方通行と一緒にご飯を食べ、一緒の部屋で過ごし、一緒の風呂に入り、一緒の屋根の下で眠る。

 何だそれ、やばい。

 何がやばいってすべてがやばい。

 少しでも想像しようとすると、心臓が変な風な勢いで高鳴っていく。

「とうまはさー、そろそろちゃんと考えた方がいいんだよ」

 冷や汗の止まらぬ上条を見て、インデックスは今度は呆れたような優しい顔で微笑む。
 年の離れた姉が、小さい弟でも慰めるような調子だった。

 普段は保護者のつもりでいるのに、時々こうして、この小さな子にすべて守られているような気持ちになる。
 これを例えば、安堵とも安らぎとも言うのだろう。

「……垣根さんにもおんなじこと言われた」

「あらら。私としたことが二番煎じかも」

 鈴を転がすように楽しげに笑う。

「私だけじゃなくて他の人にも言われるんだったら、その意味を考えてみたらどうかな?」

「意味を考える?ってどういういことだ?」



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