過去ログ - 一方「だが上条、オマエには……『一方通行』と呼んでほしい」
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17: ◆lWV9WxNHV.[sage saga]
2013/08/30(金) 21:33:14.79 ID:bLPk5RuH0

「あの二つに代表されるように、歴史的な意義や意味を持つ骨董品は、大きな魔力を秘める。
 私が知っている神話級の威力を持つ霊装は基本的に、人々に良く知られたものかも」
 
 霊装だけでなく、魔術そのものにおいても変わらない。
 聖書であれ神話であれ、何らかの「根拠」に基づく技、それが魔術というものだ。
 科学の世界の超能力と最も異なる部分だとインデックスは説明した。

「あれ?何で超能力の話になるんだ?ってかそもそもお前に能力の話したことあったっけ」

 あったような気もするが、理解していた素振りはゼロだったような。
 上条は首を傾げる。

「超能力のことはあくせられーたに説明して貰ったんだよ。
 とうまの理解してるようなしてないような話より、ずっとわかりやすかったかも」

「へいへいそりゃ悪かったな……」

 つい憮然とすると、苦笑が返った。

「あくせられーたは魔術のことも少し理解してたから、余計に私にも理解しやすかったんだよ」

「ふーん?そんで?」

「超能力の源は『自分だけの現実』って言うんでしょ?
 人間一人の意志の力で世界に干渉するなんて、やっぱりすごい才能なんだよ。
 これに対し、魔術は才能の無い人間が、世界に干渉するための方法論」

 インデックスは思い出したように歩き出しながら、小さな指先で円を描き、滔々と語る。

「これはまだ仮説だけれど、魔術は自分だけじゃない誰かと世界への観測を『共有』することで、
 能力者と同程度の干渉力を生み出すものなんじゃないかな」

「共有……?何言ってんだかわかんねーぞ」

 突如として担任の幼女教諭のような講義が始まったことに、上条はちょっと辟易した。
 だいたい、魔術と科学の世界は全く異なるもののはずだ。
 同列に語ろうとしているインデックスがちょっと信じがたい。



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