過去ログ - 一方「だが上条、オマエには……『一方通行』と呼んでほしい」
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26: ◆lWV9WxNHV.[sage saga]
2013/08/30(金) 21:41:36.70 ID:bLPk5RuH0



「ということで、ここでしばらくお待ちください。
 とミサカはしばし待てのポーズを取ります」

 303、という無個性なプレートが張り付けられた、何の変哲もないドアの前。

 薄い小型モニターを手渡したまま片手を上げると、上条は不思議そうな顔のまま頷いた。

「うん?てか俺たちも一方通行に来いって言われてんだけどなー」

「早く行かないと怒られちゃうかも」

 インデックスも興味深げにモニターを見詰めながら首を傾げる。

「まぁそう堅いこと言いなさんな。とミサカは肩を竦めます。
 わざわざ遠方から会いに来たのですから、ちょっとだけ二人でアレですよ」

「アレって何だよ?」

「ふ……ミサカと一方通行の事情と言えば……。
 おわかりですよね、とミサカは神妙な表情になります」

「あ、ああ……」

 ちょっと目を伏せてみると、途端に上条は気遣わしげに眉を寄せた。

 ちょろい。大丈夫かこのヒーロー。
 という軽い呆れは顔に出ない。能面ヅラもたまには便利だ。

 とりあえずセロリたんのくつろぎ姿でも激写するべしハァハァ、などとスレに書き込みつつ涎を拭う。

「先に少し様子を見てみましょう。とミサカは潜入カメラを起動します」

 所属の研究所からチョロまかしてきたハエ型潜入カメラ。
 見た目はただのハエだが、超高性能の小型カメラを搭載している。本来は国家諜報部などで使用される高価なものだ。
 付属のリモコンを操作すると、ハエそのものの動きで風呂場の換気扇と思われる場所から中に入って行った。



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