過去ログ - 一方「だが上条、オマエには……『一方通行』と呼んでほしい」
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◆lWV9WxNHV.
[sage saga]
2013/08/30(金) 21:42:54.89 ID:bLPk5RuH0
ソファの上には、白く華奢な姿が無造作に横たわっている。
小さな白い顔。細い髪も長い睫毛も白く、目を閉じた表情は整ってあどけない。
「あ、やっぱ眠ってるか?」
「寝顔かわいいんだよ」
「はぁああああぅ……」
思わず感嘆だか興奮だかのため息が漏れたのとほぼ同時。
静かに薄青い瞼が上がり、真紅の視線がこちらを見た。
「あっ、とミサカは慌てます」
細く白い指が首元のチョーカーに触れた瞬間、画面の中は砂嵐に見舞われた。
「あ、ああああ…………」
思わずガックリと崩れ落ちる。
「あれ?見えなくなっちまったぞ?」
「故障かなー?」
「い、いえ、せろりた……一方通行が気付いて、カメラを破壊したのでしょう。
とミサカはごく当然の見解を示します」
「マジか。さすが一方通行」
「寝たフリだったってこと?」
インデックスがきょとんと首を傾げるのに、20000号は軽く頭を振ってようよう立ち上がる。
「いえ……。せろ、一方通行は、眠っていても他者の気配を感じると、目を覚ましてしまうので」
「え……」
質問したシスターよりもその隣の上条が、驚いたように目を見開いた。
真っ黒い澄んだ目に、自分の無表情が映し出される。
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